世界のエネルギー事情

世界のエネルギー事情

 

世界では、日本に先駆けて太陽光発電が国策としておこなわれてきました。
スペインやドイツがその代表例です。
それらの国々の太陽光発電事情は、あまり芳しい経過をたどっていないように報じられていますが、それは見方にもよります。
太陽光発電を国策としておこなう先駆けとなったスペインとドイツは、買取価格を高く設定したため、国民負担が増大し、財政的に立ち行かなくなっているというのは事実です。
しかし、多くの世帯が太陽光発電システムを導入し、大量に発電できるようになっているわけですから、太陽光発電が電気を生む有効な手段であることは証明されたと見ることができます。
まだ太陽光パネルも高額で、発電効率も現在よりずっと低かった頃に導入したわけですから、費用対効果が低いのはやむを得ません。その採算に合わない面を、国民全体で補てんしていくというシステムが破たんしただけです。
太陽光発電システムが広く普及し、大量の電気を産み出すことができるようになったという点では、大成功と言えるでしょう。
今後、国策として太陽光発電をおこなう国々は、先駆者となった国々から学ぶことができます。太陽光パネルが値下がりし、発電効率が飛躍的にアップしているわけですから、もともと有利な状況ではあります。
今後太陽光発電を国策として大々的に導入する国々は、買取価格を随時下げていけるようなシステムにすることは不可欠でしょう。
砂漠や宇宙空間に太陽光パネルを敷き詰めるという計画もあるようですが、実現していません。
送電ロスを考えると、それらはあまり効率のいい方法とは言えません。
太陽光発電システムで生み出された電気は、地産地消で使用していくことが望まれています。
それゆえ、スペインやドイツのような試みは、見本になると言えそうです。
各世帯の屋根を使うのは、地産地消の最たるものでしょう。世界的規模のメガソーラーも良い面は多々ありますが、やはり消費地との距離は大事です。

 

世界のエネルギー事情まとめ

 

・トウモロコシから燃料を取り出す方法がある。
・投機的な資金運用が世界経済を混乱させているという問題。
・TPP問題の背景に自由な貿易こそが何よりも大切とする発想。
・自由貿易という名の経済独占という問題もある。
・投機的資金運用に対してはある程度、明確な規制をかけていかないと食料資源の高騰につながる
・アフリカ等における飢餓の問題は、飢餓がある地域においては、自由貿易を是認するのではなく、
もっと基本的な部分での支援が行われるような取り組みをしていくことで解決を目指すべき。
・食料が得られなくなるのは、多くの場合、内戦などで住民の居場所がなくなることが原因。
・地球環境の問題であったり、干ばつ等の問題であるならば、しっかりとした対応(灌漑・ダム建設・防波堤建設等)が行われさえすれば解決可能な問題である。
・安易なエネルギー規制をかけることで、世界経済が冷え込んでしまわないようにするべき。

 

 

参考文献:

世界業界マップ2012

新品価格
¥1,500から
(2012/11/26 09:29時点)